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学生たちの力で「大般若経」を板橋区の文化財に!

2024.01.31

【社会連携】日本女子大学社会連携事業「中台延命寺所蔵史料調査および調書作成ボランティア」

日本女子大学社会連携事業「中台延命寺所蔵史料調査および調書作成ボランティア」

学生たちが調査した600巻の「大般若経」を東京都板橋区の文化財に登録してもらう。そんなプロジェクトが2023年10月から始まっています。
本プロジェクトは板橋区中台にある延命寺(以降:中台延命寺)の大塚龍雅(おおつかりゅうが)ご住職、本学文学部史学科の卒業生で板橋区教育委員会の生涯学習課文化財係に所属する神子美涼(かみこみすず)さん、そして本学史学科の藤井雅子(ふじいまさこ)教授が連携し、本学社会連携教育センターによる社会連携事業として実現しました。
中台延命寺は、中台村の鎮守であり、人々の信仰の対象として地域を支えてきました。同寺には、江戸時代に中台村や周辺地域の人々から奉納された「大般若経」600巻が所蔵されています。この史料を通して、板橋区や周辺地域の歴史を紐解き、「大般若経」を区の文化財として保存するため、板橋区教育委員会より京都の醍醐寺など寺院調査の実績がある藤井教授に協力の依頼があり、有志学生もその調査にボランティアとして参加させていただくことになりました。

中台延命寺の歴史や
史料調査の意義を事前レクチャー

2023年10月12日(木)、中台延命寺の大塚住職と板橋区教育委員会の神子さんを本学にお招きし、このプロジェクトに興味を持った学生に向けた事前レクチャーが行われました。レクチャーでは、中台延命寺や今回調査する「大般若経」について大塚住職からご説明いただき、神子さんからは学生たちが担当する調査方法について説明をしていただきました。
出席した学生たちからは、「史学科ではないので、くずし字の判読に不安があるが大丈夫か?」や「調査の手順は?」「当日の服装の注意点は?」など質問も多く挙がっていました。

大塚住職には転読も披露していただきました
大塚住職には転読も披露していただきました
調査方法を説明する板橋区教育委員会の神子さん
調査方法を説明する板橋区教育委員会の神子さん
事前レクチャーには「JWUラーニング?コモンズかえで」がいっぱいになるほどの学生が集まりました
事前レクチャーには「JWUラーニング?コモンズかえで」がいっぱいになるほどの学生が集まりました

2023年10月から2024年3月にかけて
全600巻を調査

調査に参加を希望したのは40名の学生。史学科の他にも児童学科、被服学科、日本文学科、社会福祉学科、教育学科、文化学科、数物情報科学科、化学生命科学科からも参加し、中台延命寺のお堂をお借りして2023年10月から調査を始めています。
学生たちが行う調査は主に3つ。「調書取り」「史料の写真撮影」と「データベース入力」です。
「調書取り」では、一巻ずつ史料名や施主名、刊記、紙数などを調書に記していきます。記入内容に誤りがないよう必ず2名でダブルチェックを行ないます。記入した調書の内容はデータベースに入力していきます。データベースとして運用するために書式や表記ルールの統一に注意を払いながら作業を進めます。
最終的にデータベースの情報は目録化されて、歴史や文化の地域的な分布や他の史料との関連性の検証にも活用されることになります。
学生たちは静謐としたお堂で、ときには神子さんや藤井教授に不明点を聞いたり、学生同士で相談し合ったりしながら集中して作業を進めています。
学生による史料調査は2024年3月に終える予定で、その後、同年の夏頃に2024年度の板橋区の文化財として申請される予定です。

一巻ずつ丁寧に調書を記していきます
一巻ずつ丁寧に調書を記していきます
神子さんに教わりながら史料を写真撮影
神子さんに教わりながら史料を写真撮影
調書をデータベースに入力
調書をデータベースに入力

中台延命寺の大塚龍雅住職より

まずは、大般若経の調査本当に感謝致します。大般若経があったからこそ、今の延命寺があります。
延命寺が江戸時代に祝融の災い(火災)によって、焼失してしまいました。その当時の住職及び檀家さん、近隣の方々が延命寺を復興させようと皆様に調査して頂いております、大般若経を使った大般若法要を現在の板橋区をはじめ、北区や練馬区で行いお浄財を集め、延命寺が復興する事が出来ました。
ですので、こちらの大般若経、大般若の掛軸は延命寺にとって、とても大切な宝物です。また今回、調査が終わりましたら大般若法要を復興したいと思います。檀信徒始め、中台地域が活性化すればと思います。

板橋区教育委員会の神子美涼さんより

2022年ころから中台延命寺にある江戸時代の仏画調査を行うなかで、同寺の大般若経600巻も関連史料であることが確認されました。しかし、多くの史料を調査するには専門知識や時間、人手が必要です。そのときに藤井先生から社会連携事業の話をうかがい、寺院調査?中国足彩网の第一人者である藤井先生を中心にご協力をお願いしました。
調査では、史学科だけでなく多様な学部の方にも参加いただいています。崩し字や異体字にも果敢に挑みながら、史料を読み解いています。
今回の調査は、ご住職の深いご理解のもと、藤井先生をはじめ教職員の方々、参加学生の皆さんに支えられています。このように母校に仕事で関わることができ、感謝の念が尽きません。板橋区としても、初の試みで試行錯誤の日々ですが、“地域の宝物”である史料を一緒に学び、文化財の保存?継承とともに地域に発信していきたいと思います。

史学科の藤井雅子教授より

学生が前近代の原本史料に触れること自体が貴重な機会でありますが、さらに自ら調書を取り、文化財指定?保護に携わる機会は希有であるといえます。これも板橋区や中台延命寺ご住職のご理解のお陰と心より感謝しています。
学生の中には授業で学んだ崩し字読解能力を活用する人もおり、初めての調査にもかかわらず、驚くべき順応性を見せてくれていて、すでに600巻のうちの約400巻の調書作成を終えています。

学生が記した調書
学生が記した調書
箱に収められた「大般若経」を慎重に取り出します
箱に収められた「大般若経」を慎重に取り出します